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夢奇房オフィシャルブログ

マジック・ジャグリングを主体としたエンターテインメントチーム:夢奇房の公式ブログです。 日々の活動の様子をお伝えします。 次回、第16回公演『ファインダー・アウトレイン』は2019年2月11日(月)西東京市民会館にて開催予定です!

机上の空想 vol.10

(vol.9はこちら!)

ホワイトデーが過ぎたということは3月も折り返しですね。

公演を懐かしみつつ、次の公演を考える、

毎年3月はそんな過ごし方をしている気がします。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

駿一です。

脚本から見た公演を綴ってきました『机上の空想』シリーズ。

前2回はキャラクターについて話しましたが、

残り2回はストーリー全体や作成秘話を書いていこうと思います。

 

○ストーリー着想のきっかけ

 

最初の打合せの時、演出の来さんから提示されたお題は確かこんな感じだったと思います。

 

・舞台はキャバレー。

・キャバレーから追い出された男と、彼を追い出した男がいる。

・追い出された男はこの場所にまだ未練がある。

・彼には親しい間柄の「チェルシー」という女性がいる

・キャバレーは何かしらの理由でお金がなく、それを解消したい

・ギャングのような悪い奴がいる。

・そのギャングを御用にするときにはカーテンを使いたい。

 

演出さんは「本物のキャバレーを舞台上に作る」というのがテーマの一つのようでしたので、設定が決まった段階で映画の「バーレスク」や「ムーラン・ルージュ」とは全く別の物語しようと考えていました。物語までそっちに引っ張られてしまうと、せっかくの意図が半減してしまいそうだと思ったので。

(その代りキャバレーの雰囲気を知るために、ムーランルージュやリドのHPとかは見ていました)

 

そこで目についたのが

「キャバレーは何かしらの理由でお金がなく、それを解消したい」

という自由度の高いこの項目でした。

 

僕は「ルパン三世」から始まり、「スティング」、「グランドイリュージョン」、「ミッションインポッシブル」など不可能な状況からあるゴールを達成するお話が大好きです。だってすごくどきどきワクワクしませんか!?

 

「夢奇房的な「オーシャンズ11」をやってみたい」。

 

これが僕の執筆のスタートであり、モチベーションの源でした。

 

……とエンジンが掛かったのはいいものの、ホントにこんな長尺のお話を書くのは初めてで、よく本屋によっては「シナリオ作成」「脚本術」とか買い込んで試行錯誤したものです(笑)。

 

ムズい!でもたのしい!

奥深い世界ですし、すごく多面的な角度でチェックするものでビックリしました。

 

…と、そんなことはさておき(笑)

色々ためした中で、僕にとって一番実践的だったのは「メモを取りながら映画を見ること」でした。

 

映画は大体120分ですよね?書く舞台シーンは平均10幕です。

 

なので映画を12分×10の枠に区切って、「その間にどういう出来事が起こっているか」をメモするんです。そうすると何本も見ることで、「いつどんなふうにトラブルが発生するか」「どんな分岐点があるか」「アップダウンの波はどうなってるのか」「何をお約束とし、どこは自由に考えてOKなのか」が分かりやすくて勉強になりました。個人的にはおすすめです。

 

↑実際のメモ。観ながらなので走り書き。今度はその解読に時間がかかるという(笑)…

 

○群像劇

 

群像劇とは「ある一つの舞台でそれぞれ別の人物による独立した複数の物語がつむがれるもの」

…だそうです。私も上手く説明できなくて調べてしまいました(笑)。

 

もっと簡単に

「あるクエスチョンについて、その場にいる全員の人物が考えている劇」

くらいに考えています。今回でいうと

 

「キャバレーをどう取り戻すか/『キャバレー』とは何か」

 

がそのクエスチョンにあたります。

 

それまでのアンケートや振り返りを行う過程で「『主人公が悩む→解決!』パターンのストーリーが続いてるね」という話が出ていました。

そうではないお話を考えた結果、群像劇という手法を選んでみた。

最初はそんなきっかけだったりします。

 

群像劇は同じクエスチョン・話題を抱えているので、話は進めつつもシーンごとの会話の中心人物を変えことができます。

何も考えないで作るとウィルとマックスに話させがちになるので、はじめのうちは香盤表(どのシーンで誰が出ているのかをまとめた表のこと)とにらめっこです。

「このシーンなら、○○と△△にこの話題で話してもらうことができるな…あ、でも○○結構出番多いな…でも◇◇は前後で準備があるし……」など調整の日々でした。出来る限り色々なキャラクターに様々なシーンで出てもらったおかげで、各登場人物の良さを出すことができたかな~?

 

○カーテン

演出からの大きなお題であるカーテンの落下シーンについては、「どう効果的に見せるのか」「どうしたら信じてもらえるのか」を考えました。

「1枚の布越しなら音が聞こえてしまうんではないか」という疑問から消音(防音)設定が生まれ、

「聡明な敵ならば部屋の変化に気付くのでは」という疑問から催眠術や精巧な偽部屋の必要性が出て来たリ…

 

そういう懸念事項をひとつづつクリアにしていった結果の集大成が種明かしシーンに繋がっていったと思います。改めて考えると、結構逆算でつくった部分が大きいですね。

 

ちなみに英語でbehind the cartainという表現があります。直訳すると「カーテンの後ろで」になりますが、慣用句で「こっそり・秘密裏に」という意味があります。

舞台裏では何が起こっているかわからない。そう誰にもね♪

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

今回はここまで!次回はついに『机上の空想』シリーズのラストです!

「あのネタは○○だった」「最初はこういう設定だった」など、ちょっとした裏話などをお話したいと思います!(vol.11へ)

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