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夢奇房オフィシャルブログ

マジック・ジャグリングを主体としたエンターテインメントチーム:夢奇房の公式ブログです。 日々の活動の様子をお伝えします。 次回、第16回公演『ファインダー・アウトレイン』は2019年2月11日(月)西東京市民会館にて開催予定です!

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学生マジック⑥
こんにちは。いたるです。
競馬に行ったら日焼けしました。
みなさんいかがお過ごしですか?

「学生マジック」を文化として捉えようというこの企画ですが、前回はアンケートからこの考えが指示されがちだということをご理解いただけたと思います。
それでも、みなさんの中には「文化」ってそもそも何を指すの?という方がいらっしゃると思います。
そこで今回は文化を分類してみようと思います。
お察しかとは思いますが、今までで一番説明的で、あまり面白くないかもしれません・・・
(´・ω・`)デモ、カイテオキタインデス
僕は、この考えを大学の後輩から教わったのですが、彼女は最近世界を回った挙句、本を出版したそうで、びっくりしました。
では、完全に自分の考えではないことを断ったうえで、書かせていただきます。

『新明解国語辞典 第六版』によると、文化とは、【その人間集団の構成員に共通の価値観を反映した、物心両面にわたる活動の様式(の総体)。またそれによって創りだされたもの。〔ただし、生物的本能に基づくものは除外する狭義では生産活動に必ずしも直結しない形で真善美を追及したり獲得した知恵・知識を伝達したり人の心に感動を与えたりする高度の精神活動、すなわち学問・芸術・宗教・教育・出版などの領域に着いて言う。この場合は、政治・経済・軍事・技術などの領域と対比され、そのことを強調するために「精神文化」と言うことが有る。また、最も広い用法では、芋を洗って食べたり、温泉に入ることを覚えたサルの群れなど、高等動物の集団が後天的に特定の生活様式を身に着けるに至った場合も含める〕】とあります。

(・*・)ダカラナニ?
この定義において「手品」は「文化」として認められることがわかります。それは「生産活動に必ずしも直結しない形で真善美を追及したり獲得した知恵・知識を伝達したり人の心に感動を与えたりする高度の精神活動」に当てはまるからですね。古代において手品は呪術的、宗教的に用いられ、現代では手品それ自体を鑑賞することを目的とする芸術活動として行われています。
では、「学生マジック」はこの定義において文化と認められるのでしょうか。その答えはまだ出すことができないですね。

そこで文化というものを軸によって分類してみます。
ここで用いる軸は
・時間軸
・空間軸
のふたつです。

時間軸とは時間によって文化が共有されるかどうかで判断します。時代を超えて共有される文化、例えば歌舞伎やバレエなどは最も高いレベルで存在する文化と考えられますね。レベルが下がるとアイドルやお笑い芸人など、社会現象程度の世代を超えて伝承されない程度の文化が想定されます。
「学生マジック」は各大学におけるサークル文化ですが、2015年度現在、関東大学奇術連盟 加盟サークルは年に一回の学外発表会を行っています。2015年度において、早稲田大学は第56回 、慶應義塾大学は第52回 、千葉大学は第42回 、成蹊大学は第58回 、東洋大学は第52回、明治大学 マギーグルッペも第52回 、明治大学マジックフェローは第46回 学外発表会を開催しています(それぞれTwitterやHPの情報をもとにしました)。
大学奇術連盟の発表会も1939年12月に科学技術館で第一回の発表会が行われ、1950年からは毎年発表会が行われているようです(これに関しては調査不足な点もあるので、毎回のブログの末尾に書いている「発表会の記録コーナー」と共に調査を進めていきたいです)。 これは現在の関東大学奇術連盟の秋の連盟発表会に当たるものだと思われます。このような状況をみると各大学のサークルにおける「学生マジック」は世代を超えて共有されていることがわかりますね。

ケッコウフルイネ-( ..)φメモメモ

次に、空間軸で文化を捉えてみます。
これはどの程度の空間で共有されているかという点で判断しましょう。世界的に共有されている文化、例えば三大宗教やオリンピック、ハリウッド映画などはかなり高いレベルで存在する文化といえますね。お箸やお正月といった東アジアレベルの文化、箱根駅伝や寄席といった日本レベルの文化、方言などは地域レベルの文化、というようにレベル分けが可能です。
では、「学生マジック」はどうのレベルで存在しうるのでしょうか。
関東と関西には大学のサークルが集まって運営する大学奇術連盟があります。 それぞれの奇術クラブの発表会やそれに準ずるものが行われているという点で考えると地方レベルでしょうが、世間的な認知という点で考えるとかなり怪しいですね(実際その延長線上である夢奇房の認知度も近いコミュニティに属している人が大半のようです・・・)。

以上のように時間軸と空間軸で「文化」を分析するとグラフを作ることができます。Aゾーンは最も高いレベルで存在する、BCはAほどではないが、「文化」と言って差し支えないでしょう。Dは「文化」とよべるか怪しい所ですね。このグラフを見るとこじつけかもしれませんが、「学生マジック」は文化として扱っても差し支えないかなーと僕は考えています。

時間軸、空間軸で文化を考えてみましたが、次に「文化の中のジャンル」について少し触れてみたいと思います。
「学生マジック②」で野球文化について触れましたが、学生野球やプロ野球といった「文化」は「野球文化」という大きな文化の中に存在する分類された文化ですね。上記の通り、「学生マジック文化」も「手品文化」としては存在することが認められることが分かっています。大きな文化を分類することで確立される「文化」の存在の仕方は、その文化に直接かかわっていない者が判断できるレベルとその大きな文化に属している者同士がアイデンティティとして持ち、その存在を認め合っているレベルと、大きな文化に属している者の大半はその存在を認めていないが、分類されると主張するレベルに分かれると考えられます。
「ステージマジック文化(手品文化)」における学生マジック文化は、もちろんその構成員でない世間一般に認められるレベルではないかもしれませんが、文化の中の一つのジャンルとして扱って良いと僕は思っています。

前回に続き、このようなことをもって僕は「学生マジック」を文化として捉えようとしています。
ということで今回は定義的なお話をしましたが、次回は学生文化という点について書いてみたいと思います。
◎2013年春の連盟発表会
主催:関東大学奇術連盟
加盟サークル:慶應、成蹊、千葉大、筑波、東大、東洋、法政、明大マギー、明大フェロー、早稲田
理事長:渡邉 嘉也(東洋)
場所:豊島公会堂
日程:2013/5/4(土)
18:00開場18:30開演
1-1フラワー(東洋)女性
1-2ディスク(男性)男性
1-3マスク(慶應)男性
1-4ペイント(早稲田)男性
1-5ゾンビボール(早稲田)女性
1-6シガーボックス(法政)男性
1-7シルク(東大)男性
2-1ダイマ(フェロー)男女複数
2-2四つ玉(筑波)男性
2-3ボールジャグリング(慶應)男性
2-4カード(千葉)男性
2-5リング(成蹊)女性
2-6シンブル(成蹊)男性
2-7鳩(法政)男性。女性助手
・MC(マギー)女性二人

2013の春連でしたー。この年はメンバーが牛魔王な年で、鳩助手は12回公演に出ていたんですよ!シルクや鳩などは手順が美しく技術も高かったので、影響を受けている方も多いのではないのでしょうか?
それでは、最後におすすめの映像を紹介して終わりたいと思います!!

が~まるちょば という二人組のパフォーマーです。笑えるのでぜひぜひ!
それでは、また来週!!

いたる

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