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夢奇房オフィシャルブログ

マジック・ジャグリングを主体としたエンターテインメントチーム:夢奇房の公式ブログです。 日々の活動の様子をお伝えします。 次回、第16回公演『ファインダー・アウトレイン』は2019年2月11日(月)西東京市民会館にて開催予定です!

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机上の空想 vol.9

(vol.8はこちら!)

さあ、こまったぞ!
書くたび書くたび増えていく…(笑)!

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

駿一です。
お待たせいたしました!(待ってたのかな?)
「各キャラクターについて(後半)」です!

 

○アルト&エミー(アルテミス)
二人がパフォーマーとしてユニットを組んだ時も考えてこの名前に落ち着きました。
「アルト&エミー’s」→「アルト エミー ズ」→「アルテミス」です。ちなみにアルテミスは月の女神の名前です♪
幕間でいうと、後半の冒頭に二人が出てくるのですが、そこでの二人の表情とか本当に好きです。
パフォーマンスでいうと、川越さんは指で拳銃をつくって「バァン」とやるとこがキュートで好きで(細かいとこ(笑))、児嶋さんは傘パートに戻るときに振り返ったときの目がギラッとしていて、ゾクゾクします。
元々パラソルの量を踏まえてラストの演目に置きましたが、気が付けば二人から発せられるエネルギー量で魅了したトリの演技でした!

 

○オービル
最初に付けた名前は、見た目で分かるようにと「オーバーオール」を縮めて「オーバル」でした。でも「オーバル」は「楕円」という意味ですので、正円であるリングのパフォーマーに付けるのはどうなのかと(笑)。
そんな時、警察を意味する「Old bill」という俗語(日本でいう「サツ」みたいなもんでしょうか)を見つけました。「これはいい!」と思って二つを合わせ「オービル」に。
秋山さんというとリングの演技や、連続出演のイメージが先行しがちですが、僕は演技の時にふと見せる表情が好きなのです。今回は、セリフを話さないそんな秋山さんだからこそ際立つ大事なミステリアスキャラをお願いしました。お客さんもファンタジーな演目をしたオービルさんが銃を取り出したとき、その意外な展開にビックリしたのではないでしょうか。
あと正体を警察官にしたのは、秋山さんの娘さんに可愛らしいパフォーマンスを楽しんでもらうのと同じくらい、カッコイイキャラクター(ヒーロー)の姿も見てほしいと思ったからです。噂によると娘さんは、どうやらオービルがタイラーをやっつけたと思っているようです。やめたげて(笑)!
 

○アリー
マハラジャさん本人の名前がもはや役名として通用しそうですが(笑)、キャバレー「Blue moon」の人物として存在してほしかったので、新しい名前を付けさせていただきました。

マハラジャくんはプロットを書き始めたくらいの時期にいらして、今回の公演から初参加&初出演となりました。その状況はアリーの役にも反映させています。お会いした時にすごく世界観が構築されていたので、そこを尊重しつつ今回のお話に溶け込ませるとしたらやはりパフォーマーかなと。役・本人ともになんだか可愛がられるタイプですね。最後の作戦への関わり方も意外かもしれませんがすんなり入れることができました。

「催眠術」というかなり飛び道具的な能力を、お客さんに信じさせることができたのは、元々のキャラクターと世界観があってこそだと思います。

 

○サラ
唯一、パッと名前がひらめいたキャラクターです。「はるちゃんのキャラは『サラ』だ!」と。
個人的にサラの売りは「照れ」です。照れがカワイイのってその人の魅力の一つですよね。少しシャイでおっとりしている大橋さんの素敵な部分と合わさったときに良いキャラクターになるように考えてみました。
大橋さんのシルクマジックは、最初から作りたいと言っていた演技のベースを維持したまま、改良を重ねていったように感じています。稽古中のそういった追求しつづける姿や周りのみんなに演技の意見を聞いたりする姿はサラに近かったなあ、と思ったり。

 

○マーベラ
キャバレーには必ず一人はいるんじゃないか?こういう…えーと…なって言ったらいいのか…「『そういう人』なのかな?」と思わせる……グレーゾーンの人(笑)!
思い浮かんだ時、「彼(彼女?)は美しさも気を使うに違いない」と、メイク係という役職はあっという間に固まりました。名前はマーベラス(『とても素晴らしい』という意味)から。
れおなさんも後で言って下さったように「超オイシイ役」であることは間違いありません。最後の「スンッ」と棒立ちで黒服を倒すところなんて、引き笑いしてる人もいましたからね(笑)!ダントンやマーベラのように、一言で空気を換えてくれるキャラクターってストーリーを書くときに重宝するんです。でもそのための奇抜さだけじゃなく、常識も兼ね備えているけどふり幅の大きいキャラクターとして仕上げました。
マーベラさんに関しては役と本人は別です!
もう一度言います、別です。念のため(笑)。
演出の来さんもおっしゃっていたのですが、キャラクターの膨らませ方がすばらしくて、「このセリフでも笑いを取るのか!」とびっくりさせられました。想定したマーベラさん以上に「マーベラさん」でした。

まさにmarvellous!!


○ロレンス
最初は名前を「フローレンス」にしていましたが、語感と言いやすさを優先してちょっぴり短くしました!設定に関しては、パフォーマンスと曲を体感した瞬間、「これはベテランのパフォーマーのやつや!」と(笑)。
一方のキャラクターの性格の部分について。実は前作で共演する予定だったので、個人的に森藤さんのキャラクターには2年分の思いを込めていたりします。諭すポジションのキャラクターなのはそれが理由でもあったり。フンワリと包むようにアドバイスをする感じはとても素敵でした。

夢奇房ラジオ聴いたときはビックリしたのですが、夢奇房の舞台上で「台詞のある役」は初だったのですね。
マーベラさんとロレンスさんは夢奇房の先輩像を集約して二人に振り分けた感じです。アプローチは異なるけれど、両者とも後輩を思うすてきな役柄だなあと、手前味噌ですが、そう感じたりしています。
 
○ミーナ
ベテランパフォーマーがいれば新人のスタッフもいるわけで。
「歌をうたいたい」という池端さんの希望があり、それが可能となった段階で、その境遇、状況そをそのままキャラクターの設定に生かそうと思いました。
キャバレーの中では(たぶん)一番年下なので、末っ子のような立ち位置にする所から始まったミーナですが、実は一番性格を書き直したキャラクターでした。ただ、ミーナを本筋とはちょっと離れた、サブストーリーでのメインキャラクターに置くこと――彼女の打ち明けが、キャバレーBlue moonの人間関係を奥行を出すだろう、という確信はありました。あとはクリスマスのシーンで「どういう話題を語ってもらうか」「どうしたら共感してもらえるか」を2度に渡って全面書き直し完成したキャラクターです。山椒のようにピリリと効いたキャラクターでした。
名前は彼女の好きな歌手、水樹奈々の苗字と名前から一文字ずつとってミーナに。

 

○メラニー
名前は来さんがいくつか出した候補の中から響きのイメージが合うものを選びました。このブログを書くときに調べたのですが、「メラニー」って、ギリシャ語の「黒」が語源なんですね。「黒いドレスをまとった」なんて表現も出てきました。由来カッコイイ…
今回は演奏で出演された市川さん。「音楽が作る雰囲気のパワーってすごいな!」って思わされました。アコーディオンが奏でる、心を異国へ連れ去ってしまうような音は素敵です……。
「どれぐらいストーリー上で出した方がいいのだろう」というのが、私がメラニーにおいて最も気に掛かっていたことでした。今回、インタビューでお話していた通り、ママさんになってすぐの出演!ご本人は「今回は出演が目標です」とおっしゃっていましたが、出られないときは音源を送ったりと合間を縫って仕上げていく姿にはホントに感動しまして…(市川さんが聞いたら「それが当然なのさっ!」とか言われそう(笑))

それをみていたら、「やや大変でもブルームーンのメンバーでいることをもっと味わってほしい」と、負担にならないさじ加減を狙い、思い切って種明かしシーンに追加しました。打ち上げの時に嬉しかったとそのことに触れていただいて、どちらかというと安堵の気持ちで聞いていたのを覚えています。
メラニーの設定はシンプルなものなのですが、市川さんが「私は演奏者じゃなくて『伴奏者』設定だと思う」と話していたのを聞いたことがあります。公演練習期間、主旋律のように表で目立つことは多くなかったかもしれませんが、先の練習のエピソードのように確実にみんなの士気を引き上げ、支える力強いメロディーを団体内に与えていたと思います。

 

○バンカーの部下の黒服・演奏を聴いていたお客さん
最後の紹介です!
あの方たち、実は進行さん(大道具の移動や舞台上の片付けを行う裏方さん)なんです!
舞台上のお仕事とは別に協力していただきました。
アコーディオンを聞く女子会、いい感じでしたねー。
黒服も戦っては倒されを繰り返したり…ほんとうにお疲れ様でした。
1人何役もやっていたり、また、稽古中に代役をやっていただいたのも進行さんの皆さんでした。ありがとうございました。やはりこれはみなさんにも知ってほしいなと思いまして。
だってブルームーンの登場人物だもん。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇

 

まとめると色々なことを思い出して、こんな分量になっちゃいました!
次回はストーリー全体の裏話などをお話しできればと!
よければこんどのお話も読んでみてくださいね♪(vol.10へ)

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